工事までの流れについて
給湯器の耐用年数は、一般的には10年~15年程度だとされています。
引っ越しをせずに同じ家に長く住む場合には、給湯器が寿命を迎えるタイミングは必ずといっていいほどくるといえます。
そんなとき、給湯器の交換工事を依頼する必要があります。
とはいえ、給湯器の交換はあまり馴染み深いものではありません。
その事態に直面したときにどうすればいいのか、何から始めればいいのかなど、わからないことの方が多いといえます。
そこで今回は、給湯器の交換を依頼する場合の流れについてご紹介します。
交換の依頼~見積もりの提示
給湯器の交換を依頼する場合、まずは業者に連絡します。
電話やメール、FAXなど、業者によって対応している連絡方法は異なります。
依頼用のフォームが設置されている場合もあります。
対応している時間も業者によって異なるため、時間を確認しておきましょう。
電話での連絡ならその場で、メールなどであれば折り返しの連絡で、既存の給湯器の設置状況や交換する給湯器の希望などを伝えます。
これにより見積もりを行ないます。
見積もりは電話やメールなどで伝えた内容だけで行なわれることもあれば、業者が自宅に赴いて調査を行なうこともあります。
どのような方法がとられるかは業者によっても異なります。
標準工事の範囲であれば工事費用は一律ですが、既存の給湯器と交換先の給湯器の機種や設置場所などが異なれば追加で費用が発生することもあります。
その点に関しても、見積もりの段階で確認しておきましょう。
見積もりが終われば、電話やメール、FAXなどで正式な見積もり金額が提示されます。
注文~工事日程の調整
見積もりの金額で納得がいけば、給湯器の交換工事を依頼します。
工事の希望日や支払い方法、支払日などを決めていきます。
支払いは業者によって利用できる方法は異なり、銀行振込、クレジットカード、分割払いなどが利用できます。
工事の日程は、自身の都合がいい日程で設定することができます。
工事自体は作業速度の早い業者で2、3時間程度で完了するため 、それほど時間は取られません。
作業を見ておく必要もありません。
給湯器の在庫があり、予定が空いていれば当日に交換工事を依頼できることもありますが、基本的には翌日以降となります。
給湯器交換工事の流れ
工事までの流れは前項まででご紹介しましたが、当日の工事の流れについても簡単にご紹介します。
給湯器交換工事では、まず既存の給湯器を取り外します。
浴室や台所などにリモコンが設置されている場合は、これも取り外します。
次に、新しい給湯器やリモコンを設置し、水道管や給湯管を接続します。
今までと異なる場所に設置する場合、水道管や給湯管の延長・取り換えの工事も必要になります。
この場合は別途追加料金がかかります。
また、給湯管が銅製の場合、そのままでは新しい給湯器に接続できないことが多くあります。
このような場合は、ステンレス製や樹脂製の配管に交換します。
続いてガス管を接続し、保温材の交換を行ないます。
保温材は、凍結防止のために配管に巻かれます。
すべての設置や接続が完了すると、動作の確認を行ないます。ガス漏れや漏水など、不具合が発生しないかを確認します。
無事に動作が確認されれば、工事は終了となります。
なお、エコジョーズが搭載された機種の場合、ドレン配管の工事も必要となります。
このドレン配管の工事は、標準工事の内容に含まれます。
給湯器の交換工事にかかる時間
給湯器の交換工事がどういった手順で行なわれるのかは、前項までにご紹介したとおりです。
では、交換工事には一体どれだけの時間がかかるのでしょうか。
これには、いくつかのパターンがあります。
すぐに工事が開始できる場合は、前述したように2、3時間程度で終わります。
時間がかかった場合でも、半日程度あれば工事を終えることができます。
これは、もっともスムーズにことが運んだケースです。
給湯器の在庫が業者にない場合には、メーカーから取り寄せる必要があります。
この場合、取り寄せに1週間程度かかることも。
在庫がある給湯器で交換することもできますが、現在使っているものと種類が異なれば追加の費用がかかることもあります。
給湯器の燃料を変更する場合など、大掛かりな工事を必要とするケースでは工事そのものが数日かかってしまうこともあります。
この場合、近隣住民への説明などが必要になることもあります。
見積もりの際の注意点
給湯器の交換工事では見積もりを依頼しますが、この際にいくつか注意しておかなければならないことがあります。
ひとつは、複数の業者に見積もりを依頼するということ。
給湯器の価格は業者によっても大きく異なるため、1社だけでは適正価格かどうかの判断ができません。
出張費や廃材処理費などが別途必要なケースもあるため、そういった部分も合わせて確認しておきましょう。
悪質な業者は、詳細が不明な手数料などを上乗せすることもあります。
保証やアフターフォローについても見積もりの段階で確認しておきましょう。
給湯器の耐用年数は10年~15年であるため、保証期間もこれに近い年数であることが望ましいといえます。
場合によっては高いだけで保証やアフターサービスがまったくないケースなどもあるため、依頼の前には必ず確認しておきましょう。