パロマ給湯器の特徴
給湯器に何らかのトラブルが発生したとき、重度の故障や寿命であれば修理ではどうにもならないケースがあります。
こういった場合では交換を行ないますが、どのメーカーの給湯器を選べばいいのかは悩むものです。
メーカーによって特徴も変わるため、各家庭に合ったものを選ばなければなりません。日本で給湯器を製造・販売しているメーカーのなかで、4大メーカーと呼ばれる4つのメジャーなメーカーがあります。
給湯器の新規設置や交換を行なう場合、この4大メーカーのなかから選ばれることがほとんどです。今回はそんな4大メーカーのひとつ、パロマの給湯器の特徴についてご紹介します。
全米シェア50%の世界的な給湯器メーカー
パロマは、愛知県名古屋市に本社を置く会社です。ガスコンロ、給湯器、暖房装置など、主にガス関連機器を取り扱っています。
ガス関連機器以外では、エアコンの製造・販売も行なっています。現在の株式会社パロマの母体となっているのは、1911年に設立されたガス器具の生産を中心に行なう「小林瓦斯電気器具製作所」です。
1952年にパロマという商標を採用し、1964年には製造部門の「パロマ工業株式会社」と販売部門の「株式会社パロマ」を分離・独立させました。
その後2011年に再び合併し、現在の株式会社パロマとなっています。
パロマはスペイン語でハトを意味しており、平和で豊かな暮らしを願って付けられました。
パロマは同じ名古屋市に本社を置くリンナイと長年の間ライバル関係にありますが、現在は国内シェアではリンナイ、ノーリツに大きく引き離されています。
しかし、1988年にアメリカのシェア第1位のメーカーを買収し、全米でおよそ50%と大きなシェアを獲得しています。
このことから、世界的なガス給湯器メーカーとして知られています。
パロマで取り扱っている給湯器の種類
パロマで取り扱っている給湯器には、3つの種類があります。
どれを選ぶかによって特徴は大きく変わるため、新規設置や交換の際にはよく考えて選ぶ必要があります。
ふろ給湯器
ふろ給湯器は、給湯と追い焚きの両方ができるタイプです。
台所や洗面所でお湯を使いながら、お風呂の追い焚きもできます。
パロマのふろ給湯器は設置場所を選ばない設置フリータイプで、壁掛型と据置型があります。
給湯専用器
給湯専用器は、給湯のみを行なうタイプです。
台所や洗面所でお湯が使えるのはもちろん、お風呂でもお湯はりをすることはできますが、追い焚きはできません。
パロマの給湯専用器は壁掛型で、エコジョーズタイプやコンパクトタイプ、スリムタイプなどがあります。
給湯暖房熱源機
給湯暖房熱源機は、給湯や追い焚きだけでなく、暖房機能にも対応しているタイプです。
床暖房や温水暖房機はもちろん、浴室暖房乾燥機にも対応しています。
パロマでは、壁掛型エコジョーズのみのラインナップです。
パロマの給湯器の特徴
日本国内だけでなく、海外にも販路を広げている国際的な給湯器メーカーであるパロマ。
そんなパロマの給湯器には、どのような特徴があるのでしょうか。
ここでは、パロマの給湯器の特徴をいくつかご紹介します。
冷水サンドイッチ現象を防ぐQ機能
パロマの給湯器の特徴でまずあげられるのが、冷水サンドイッチ現象を防ぐQ機能です。
シャワーを一度止めて再度出湯するとき、熱いお湯がしばらく出たあと急に冷たい水に変わってしまうことがあります。
すぐまた熱いお湯が出るようになりますが、この少しの間の冷水がシャワー時の不快感の大きな原因になっています。
これを、冷水サンドイッチ現象といいます。
パロマの給湯器にはマイコン制御によって再出湯時の温度差を最小限に抑えるQ機能が搭載されているため、冷水サンドイッチ現象を防ぐことができます。
さまざまな実用的な機能
実用的な機能が数多く搭載されているのも、パロマの給湯器の特徴です。
たとえば、低温出湯機能。一般的な給湯器の場合、最低出湯温度は37℃です。
しかし、半身浴や洗顔、キッチンでの使用など、場合によってはさらに低い温度のお湯が使いたいケースもあります。
パロマの給湯器なら低温出湯機能が搭載されているため、32℃や35℃といった従来よりも低い温度設定が可能です。
このほか、湯船の栓を抜いたときに配管が自動で洗浄される機能や、機器本体の異常過熱をより早く察知できる面センサーなどもあります。
使いやすさと機能性ならパロマがおすすめ!
世界的な給湯器メーカーであるパロマは、さまざまな機能を搭載した給湯器が特徴です。
また、誰もが使いやすいことを考えてデザインされていることから、どの世代にも受け入れられやすいという特徴もあります。
機能性や使いやすさという点に注目するなら、パロマの給湯器を選んでみてはいかがでしょうか。
パロマの給湯器と一口にいっても、その種類はさまざまです。
機種によっては、搭載されている機能が異なる場合もあります。
そのため、新規に購入する際や交換する際には求める能力や機能をはっきりさせ、それに見合った製品を選べるようにしましょう。